チワワさん7才 「助けて下さい」⑤終

2025.03.21

チワワさん7才 「助けて下さい」⑤終
咬む問題は改善してもオーナーさんの恐怖心は簡単には消えません。
それがどのくらい経ってからでしょうか・・・トレーニングで誉める時、おやつを床に落とすのではなく手から愛犬の口元へ渡す事が出来ました。それは私がやって下さい、と言った訳ではありません。オーナーさんのおやつを持った手と愛犬の口元がスーーと引っ付いた感じ!オーナーさんは〖手を咬まれる〗という恐怖心がなく、愛犬も〖奪い取る〗という危険な気持ちを持っていませんでした。

オーナーさんは愛犬を抱っこする事は出来るが、撫でる触る事はできませんでした。
それがおやつを手から口元へ渡せるようになってから・・・撫でる事が可能になりました。それも私がやって下さい、と言った訳ではなく、ある日オーナーさんが『撫でられるようになりました!』と仰いました。恐怖心から安心感に変わったのです。

始めは問題行動を改善する為のトレーニングですが、お互いの意思が伝わるようになり喜びが生まれます。オーナーさんが喜ぶと愛犬が喜ぶ、愛犬が喜ぶとオーナーさんが喜ぶ・・・この相乗効果で達成感と喜びが増し、崩れた関係が修復されました。
保健所へ・・・とまで考えた事のあるオーナーさんが諦めずによくご尽力されました。

大変頭が下がります。

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